TOPIC
2024/11/23 13:13
プラスチックへめっき処理を行ったテストピースを一部カットして、右手前に断面を露出。 ところでめっきとは何でしょう?考えたことはあるでしょうか? 実は本物の金属を薄く成膜する技術です。 私たちが用いている技術は、専門用語では「湿式めっき法」と呼ばれています。 めっきを施したい素材を、複数の化学溶液に浸漬させる工程を経て、その間に化学的・電気的反応を引き起こすことで、素材の表面に本物の金属の薄膜が成膜されます。 化学に裏付けられた技術ではありますが、実際にその工程を体感して実際にめっきが施される様子を見ると なんとも神秘的な気持ちになります。 そのほかにめっき技術の中でよく耳にするのは「蒸着」「イオンプレーティング」という言葉ですが、 これらの技術は「乾式めっき法」と分類され、私たちの技術とはまた別で、工程や特性が異なっています。 「めっきが剥げる」ということわざの印象が強く、 めっきが金属だからこそできる質感 しかし、めっきは「ホンモノ」の金属です。 金属の変化する姿を楽しむ MYSTIC WORKSのアイテムは表面に蜜蝋を塗布して仕上げています。 金属本来の風合いを損なうことのない非常に薄い保護膜なので、 金属の種類によっては徐々に変化していく色など「金属」という材料の特性を楽しんでいただきたいと考えています。
塗装?フィルム??そのどちらでもありません。
その厚みは約10〜30μm *、髪の毛一本の太さにも満たない薄さです。
*真工社製品の場合「めっき」というとどちらかというとよくないイメージを持っている人の方が多いのではないでしょうか。
黒い部分は空洞、白い部分がプラスチック、白い部分の周囲のオレンジ色の層がめっき被膜。
そこから飛躍して「まがいもの」の代名詞となっているように感じます。
私たちはそんなめっきのイメージをより良くしたいという想いと、
本物の金属だからこそ感じられる色つや、かがやき、匂いや冷たさなど
めっきが持つ美しさと可能性を多くの人に伝えたいという気持ちで活動しています。
塗装などのようにしっかりとしたコーティングではなく、簡易的な保護材として布などを用いて手で塗布しています。
触れて感じられる冷たさ、その手に残る金属特有の匂い、