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2024/11/19 07:35

「魅力を見つけ、輝きを与える。」


めっきによる表面仕上げを通じて日常にある

自然のひかりの美しさ、素晴らしさ、楽しさをお届けします。




文字盤全面がめっき処理された、今までにない掛け時計


掛け時計は、針の位置を読むことで時間を把握するものです。
基本的に「見る」ことで機能を果たす、実用的ながらシンプルなプロダクトです。

今の時代、正確な時を把握するだけならば様々な選択肢があります。
そんな時代につくる掛け時計は、
時間を把握するだけでなく「見る」ことをより楽しむことができるアイテムにしたいと考えました。

MYSTIC WORKSのプロダクトは、めっきによる表面処理でモノの価値を高めることを目指しています。


我々の技術は複数の色、質感の表面仕上げが可能で、同じ形状の時計であっても、それぞれ大きく印象が変わります。
人それぞれ、好みの色味や質感を見つけていただけます。


また、朝焼け(銅めっき)などは時を経るごとに色が変化していく特徴を持っているため、
共に変化して成長していくという要素が時を刻む時計というアイテムとの親和性を感じられます。


表面仕上げによってより魅力的に、見て、飾る楽しみがあたえられるのではと考え、掛け時計をつくりました。






「自然のひかりの恵み」をめっきのカラーで表現した掛け時計


鏡面反射仕上げの時計はひかりを反射して輝き、拡散するので、

朝、昼、夜と差し込むひかりによって雰囲気を一変し針を読むというよりも感覚的に時間の変化を楽しむことが可能です。


また、全面鏡面反射は一見派手に見えますが、鏡のように周りの環境を映しだすため、

インテリアになじみ調和を与えます。





めっきの金属表面が変化することで、複雑な色模様をつくり出す


めっきは「ホンモノ」の金属の皮膜です。

自然素材である金属は、種類によっては酸化反応などで変色が起こるものがあり、

そうした変色を意図的に作り出したものが木陰、夜空のカラーとなります。


少しくすんだ金属仕上げの時計は、奥行きのある風合いでひかりを受けると部分的にキラリと輝きます。

遠くから眺めるだけでなく、近くに寄って観察することで複雑な表面質感の変化を楽しむことができます。



手作業による仕上げ


工場には一日に数千〜数万個の製品を生産する自動のラインがありますが、カスタムメイドが可能な小規模ラインも有しています。


MYSTIC WORKSのアイテムの大部分はここで、人の手によってめっきが施されています。


カラーコンセプト「木陰」「夜空」「月光」は量産ラインでは生産ができない技術を用いており、

技術者が状態を見ながら仕上げています。







掛け時計のもう一つの特徴と言えるのが、「見た目以上に軽い」ということです。
このめっき加工はプラスチックの文字盤に対して施しています。

仮にこの文字盤と同質量の金属素材を使用した場合、本体重量は数倍に達してしまいます。




以下の動画はめっき材と金属素材の重量比較動画です。

この技術は主に金属素材からの代替目的として発展した歴史があり、

自動車部品の軽量化、それに伴う省エネ化に大きく貢献しています。

本物の金属の見た目を持ちながら、金属よりもはるかに軽量なこの時計は例えば女性やこどもが片腕で設置することも容易な重量となっています。






わたしたちの表面仕上げに対するおもい


右側がテストピースの断面。


黒い部分は空洞、白い部分がプラスチック、白い部分の周囲のオレンジ色の層がめっき被膜。

「めっき」というとどちらかというとよくないイメージを持っている人の方が多いのではないでしょうか。


「めっきが剥げる」ということわざの印象が強く、
そこから飛躍して「まがいもの」の代名詞となっているように感じます。


しかし上にも記載した通り、めっきは「ホンモノ」の金属です。


私たちはそんなめっきのイメージをより良くしたいという想いと、
本物の金属だからこそ感じられる色つや、かがやき、匂いや冷たさなど
めっきが持つ美しさと可能性を多くの人に伝えたいという気持ちで活動しています。